Laravelの日本語のリポジトリをLaravel5.5に更新しました。もうLaravel5.6がリリースされていますが、Laravel5.5は長期サポート(2年間)のバージョンなゆえに重要です。前回同様に、以下インストールの手順です。
このバージョンでは、PHP >= 7.0.0が必須となりますので現在のPHPのバージョンをチェックしてください。過去のバージョンは以下を参照してください。
Laravel 5.4
Laravel 5.3
Laravelにおいて新規のプロジェクト作成はとても簡単。コマンドラインでいくつかのコマンドを実行をちょちょいとすれば完了。しかし、インストールされるのは英語のプロジェクト。テンプレートやメッセージの翻訳をいちいちしなければ日本語のプロジェクトにはならない。
ここのプロセスを簡単にと、Laravelバージョン5.5をもとに、開発者のために日本語化したレポジトリを作成してみました。
このレポジトリには、
- デフォルトのユーザー認証の機能:会員登録、パスワードリセット、会員ログイン
- 日本語に翻訳されたデフォルトのテンプレートとEメールメッセージ
- 日本語に翻訳されたデフォルトの入力エラーメッセージ
- デバッグのためのDebugbarツール
- ウェブ解析ツールGoogle Analyticsのトラッキングスクリプト
以上を含みます。
さらに、今回は、実際動作するデモとして以下に用意しました。
https://larajapan.lotsofbytes.com/larajapan
さて、このレポジトリのインストールは以下の手順で簡単にできます。
レポジトリのインストール
SSHを利用しているなら、以下をコマンドラインで実行してレポジトリをインストールします。
$ git clone -b 5.5 git@github.com:lotsofbytes/larajapan.git
あるいは、Httpsを使用するなら、以下を実行します。
$ git clone -b 5.5 https://github.com/lotsofbytes/larajapan.git
実行後は、larajapanのディレクトリが作成されますが、お好きな名前に改名してもらってOKです。
その後、
cd larajapan
それから、ファイルのパーミッションを与えるべく以下を実行。
$ chmod -R a+w bootstrap/cache $ chmod -R a+w storage
インストール後は、以下を実行してください。
$ composer install
.envの編集
.env.example をコピーして、.env を作成し編集して以下のように設定します。*****の部分を適切な値に変更してください。
APP_NAME=私のララベル
APP_ENV=local
APP_KEY=
APP_DEBUG=true
APP_LOG_LEVEL=debug
DB_CONNECTION=mysql
DB_DATABASE=*****
DB_USERNAME=*****
DB_PASSWORD=*****
MAIL_DRIVER=sendmail
その後、以下を実行して.env内のAPP_KEYを更新します。
$ php artisan key:generate
APP_DEBUG=true
これによりDebugbarが画面下方に表示されます。Debugbarに関しては、Debugbarで楽々デバッグも読んでください。
また、
ANALYTICS=UA-XXXXXX
のようにサイトのためにGoogleから取得したコードを設定すれば、Google Analyticsでウェブでのユーザーの動向が追跡できます。
DBを作成
.envで指定したDBを作成。
$ echo 'CREATE DATABASE mydatabase CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci' | mysql -u root -p
php artisan migrate
ウェブサーバーの立ち上げ
最後に以下を実行して、ウェブサーバーを立ち上げると、
$ php artisan serve
以下のアドレスでブラウザーからアクセスできます。
http://localhost:8000
以上です。
上の設定は私の開発環境Fedora LinuxとAmazon Linux OSで、7.0のバージョンのPHPで、DBにはMysqlあるいはMaria DBを使用して動作確認しています。しかし、皆さんの環境ではいろいろ異なることがあると思います。問題や指摘があれば、ご連絡ください。
メルマガ購読の申し込みはこちらから。