このブログの一番最初に書いた記事において、isDirty()に関して書きました。もう4年くらい前のことです。最近必要になって使用したところ、新たな発見がありました。

更新あります!

まず、tinkerを使用して、isDirty()の復習です。
factory()を使って、1つレコードを作成します。

>>> factory(App\User::class)->create();
=> App\User {#2987
     name: "小林 春香",
     email: "kana.yamamoto@example.org",
     email_verified_at: "2019-07-02 03:01:25",
     updated_at: "2019-07-02 03:01:25",
     created_at: "2019-07-02 03:01:25",
     id: 1,
   }

作成したレコードの名前を更新しますが、DBでなくオブジェクトのみの更新のために、fill()を使用します。

>>> $user = User::find(1);
=> App\User {#2950
     id: 1,
     name: "小林 春香",
     email: "kana.yamamoto@example.org",
     email_verified_at: "2019-07-02 03:01:25",
     created_at: "2019-07-02 03:01:25",
     updated_at: "2019-07-02 03:01:25",
   }
>>> $user->fill(['name' => '山田花子']);
=> App\User {#2950
     id: 1,
     name: "山田花子",
     email: "kana.yamamoto@example.org",
     email_verified_at: "2019-07-02 03:01:25",
     created_at: "2019-07-02 03:01:25",
     updated_at: "2019-07-02 03:01:25",
   }

nameが変わりましたね。
実際、オブジェクトが更新したかどうかは、isDirty()を使います。

>>> $user->isDirty();
=> true

変更していますね。
項目ごとはどうでしょう?

>>> $user->isDirty('name');
=> true
>>> $user->isDirty('email');
=> false

nameの変更がありますが、emailの変更はなしです。正しいです。

ここで、変更したオブジェクトをもとに対応するレコードをDBに保存します。

>>> $user->save();
=> true

さて、この時点でのisDirty()の返り値は?

>>> $user->isDirty();
=> false
>>> $user->isDirty('name');
=> false

もう、isDirty()では、変更があったかどうかの判断はできません、何もDirtyではありません。

この時点、つまりオブジェクトの更新をDBに反映した時点でレコードが更新したかどうかを判断するには、isDirty()ではなく、wasChanged()を使用します。

>>> $user->wasChanged();
=> true
>>> $user->wasChanged('name');
=> true
>>> $user->wasChanged('email');
=> false

save()前のisDirty()の結果とまったく同じです。

実際には、こんなコードでwasChanged()は使われます。

...
$user->fill(['name' => '山田花子']);

if ($user->isDirty()) {
    $user->save();
    if ($user->wasChagned('name')) {
        //nameが更新されたときのみ、以下のコードを実行
        ...
    }
}
...
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By khino